簡略化したもんでスイマセン。
尼崎神戸線(阪神尼崎〜神戸税関前) |
阪神バスで最も最長区間を走る路線。距離はおよそ24Kmで、所要時間は約70分。
国道2号線を走る阪神バスの中でも路線の歴史は古く、一番の幹線的役割を果たしているのが尼崎神戸線(「神戸線」とも言う)である。 昭和44年から50年にかけて順次廃止された阪神電鉄の併用軌道・国道線の代替路線にもなったが、併用軌道の廃止による乗客の転移はほとんどなく、 現在では阪神尼崎と神戸税関前間を昼間約12分間隔で運転している。 阪神大震災直後は、国道2号線の交通渋滞のため定時運行ができず、東灘区の甲南学園前と神戸税関前の区間を運休し、 95年春からは阪神尼崎〜阪神西宮、JR西宮〜神戸税関前の2つの系統に分割し、全線で運転を復活。 96年の春には、尼崎と神戸間直通運転再開で、ほぼ震災前のダイヤに戻った。 土日の夕方から夜にかけては、神戸方面から芦屋にかけての交通渋滞が激しく、20分以上の 遅れを出すこともしばしばあり、特に神戸でイベントのある時(ルミナリエなど)には酷く、そんな 日には時刻表にはない区間運転(尼崎浜田車庫前〜甲南学園前間の区間運転など)を臨時に運転し、 ダイヤの乱れを部分的に調整することもある。 阪神尼崎からの運賃は、西大島まで\210 西宮戎まで\230 甲南学園前まで\250 大石川まで\270 神戸税関前まで\290となっている。 |
野田宝塚線(野田阪神前〜宝塚) |
野田宝塚線(「宝塚線」とも言う)は、尼崎神戸線に次ぐ路線の長さで延長20.8Km、この間を約60分で結んでいる。
ただし、野田阪神前と宝塚を直通する路線は、10数年前のダイヤ改正より、朝と夕方のみの運転となってしまい、
路線は主に、阪神杭瀬駅北〜宝塚、阪神尼崎〜宝塚の区間運転が中心。 南北交通の不便な尼崎、伊丹市西部を走るため、利用者は多く、運転間隔も10分以内に設定するなど 利用しやすい路線であるが、県道尼宝線の宝塚インター付近や、伊丹市の昆陽里付近での慢性的な交通渋滞には 悩まされ、10分以上の遅れを出すこともざらにある。この路線、利用者もそこそこ多いのだから、バスロケーションシステムの 導入も考えていただきたいものである。 この路線、もともとは鉄道が走ることになっていた路線であることは、あまり知られていない。 (阪神バスの歴史の項参照) 宝塚からの運賃は、西野まで\210、西大島まで\230、阪神尼崎、阪神杭瀬駅北まで\250、 野田阪神前まで\270。阪神尼崎からは、労災病院前まで\210、西野まで\230、宝塚まで\250。 |
宝塚ローカル線(宝塚〜出屋敷〜高洲) |
この路線の変わったところは、宝塚発で高洲までの片道のみしか運転されていない点。 おまけに平日と土曜日の朝に1日2本しか運転されていない。昭和50年以後は尼崎市臨海部の工業地帯の 衰退から利用者が激減し、廃止の可能性もあったが今も運転が続いている。 |
野田甲子園線(野田阪神前〜阪神甲子園) |
野田甲子園線(「大阪ローカル線」とも言う)の延長距離は13.5Km、所要時間は、およそ45分。
昭和49年までは大阪の中心、梅田新道まで乗り入れていたが、大阪市内の慢性的な交通渋滞と
利用者の減少のため、野田阪神前でうち切られた。 利用者はやはり、かつてほどは多くはないが、ここ数十年、運転間隔を広げることはしておらず、 1時間に3〜4本の運転本数が確保されている。 運賃は、野田阪神前より阪神杭瀬駅北まで\200、西大島まで\230、阪神甲子園まで\250。 |
宝塚甲子園線(宝塚〜宝塚安倉団地〜阪神甲子園〜鳴尾浜) |
宝塚から宝塚市立病院、安倉団地を経て阪神甲子園・鳴尾浜へと至る路線。
もともとは、宝塚から安倉団地を経て昆陽里までの路線であったものが、十数年前に
尼崎市の武庫之荘地区の住民の要望により、昆陽里から阪神甲子園、鳴尾浜へと系統が
延長された路線である。 運転本数は1時間におよそ1本程度で、運転本数も乗客も少ないが、結構利用価値の高い 路線である。宝塚〜鳴尾浜の系統は平日の朝と夕方しか運転されておらず、それ以外は阪神甲子園発着と なっている。 運賃は、宝塚から西野まで\210、西大島まで\230、阪神甲子園まで\250、鳴尾浜まで\270。 |
尼崎西宮線(阪神尼崎〜出屋敷〜阪神甲子園〜浜甲子園〜阪神西宮) |
阪神尼崎から出屋敷を経て、臨港線沿いに甲子園に向かい、そして浜甲子園、今津を経て阪神西宮へと大きく迂回して運転する系統。 平日に1日3往復、休日に1日4往復という運転本数から見てわかるように、利用者は少ない路線。15年以上前は、昼間30分間隔で 運転していた時期もあったが、利用者の減少で現在のような運転本数になってしまった。 震災復興工事の関係で道路事情も悪く運休になり、このまま廃止ではと思われたが、今年の3月10日になって、ようやく運転が 復活した。が、復活後の利用客も少ない様子。 運賃は阪神尼崎から西宮東高校前までが210円、それより先は230円。 |
西宮山手線(阪神西宮〜新甲陽〜満池谷〜阪神西宮) |
西宮市の山手をぐるりと循環する路線。1周約9キロで所要時間は30分ほど。満池谷先行の 西回りと、高座橋先行の東回りと2つの系統があり、それぞれ運転間隔は昼間でおよそ18〜20分 間隔で、狭路や坂道が多い路線でもある。運賃は全線均一で\210。 |
鷲林寺線(阪神西宮〜鷲林寺〜阪神西宮) |
山手循環の路線よりさらに北、西宮の甲山付近を経て循環運転する路線。距離はおよそ15Kmで、
約50分かけて1周する。この路線、狭路区間であった森林公園〜大師道間を休止することで
昭和50年にワンマン化され、しばらくは途中の森林公園止であったが、休止区間の道路拡幅工事が
完了したことで、再び循環運転が復活している。 利用者は沿線住民の他、県立西宮甲山高校の生徒の利用が多く、登下校時に 集中して区間運転がなされている。高校の試験期間中や始業式、終業式など生徒の下校時間が集中して しまう時は、異常なほどの混雑があり、途中の停留所からバスに乗ることができないことも。 運賃は\210均一。 |
西宮浜手線(阪神西宮〜浜松原町〜阪神西宮) |
西宮市の南部(浜手)を循環する路線。距離は6キロで1周27分。かつては今津、久寿川方面へも 伸びていたが、路線再編成により、現在のように縮小されてしまった。運賃は\210均一。 |
西宮浜線(JR西宮駅前〜阪神西宮〜西宮浜マリナパーク〜阪神西宮〜JR西宮駅前) |
西宮浜の産業団地と98年春から入居の始まった震災復興住宅「マリナパークシティ」への路線。
朝と夕方は通勤客で混雑し、ラッシュ時で5〜10分間隔、昼間時はおよそ15分間隔で運転している。
ただしJR西宮からの運転本数は極端に少なくなるので要注意。 阪神バスにとっては久々の新路線開設で、注目されるところであるが、朝から夕方にかけての札場筋線の交通渋滞は激しく、10分以上の遅れが出ることもザラ。 運賃は全線\210均一。 |
西宮団地線(阪神西宮〜阪神甲子園〜浜甲団地) |
阪神西宮から国道2号線、県道甲子園線を経て阪神甲子園から、さらに 浜甲子園団地内を循環し、また甲子園、西宮へと戻る循環路線。昭和38年の 浜甲子園団地入居と同時に開業した。阪神西宮発着の路線は、朝から午後7時台までの運転で、 午後8時台からはすべて阪神甲子園発着になる。運賃間隔は昼間は12分間隔、朝と夕方は、 阪神甲子園発着の路線が加わり、浜甲子園団地内での運転本数は多い。しかし、ここ数十年の間に 自転車を利用する人が増えたためと、浜甲子園団地の入居者の高齢化・人口減によって、 バスの利用者は半減し、ラッシュ時でもそれほど混雑しなくなっている。 運賃は\210均一。 |
浜甲子園線(JR甲子園口〜阪神甲子園〜浜甲子園) |
甲子園地区を南北に走る路線。「甲子園線」とも言う。浜甲子園付近では循環運転で、午前は競輪場から浜甲子園方面へ、 午後は浜甲子園から競輪場方面への運転になる。昼間は20分間隔で、ラッシュ時にはそれに阪神甲子園 発着の系統が加わる。また、昭和50年に阪神電鉄の併用軌道線、甲子園線が 廃止されたのと同時に、朝と夕方に、上甲子園〜浜甲子園間の区間運転の路線も 開設され、7〜10分間隔で運転されたが利用者は少なく、数年後には大幅減便されてしまい、 今では早朝に区間運転を片道1便残すのみになっている。 |
武庫川団地線(JR甲子園口〜阪神甲子園〜武庫川団地南) |
昭和54年に入居が開始された武庫川団地のアクセスとして、従来の東浜停留所(現在の武庫川団地中央停留所付近)から
延伸して開業した路線。従来からあった阪神鳴尾経由と、新設された甲子園八番町経由とがある。 甲子園八番町経由の路線(緑の行き先方向幕)は開業当初、阪神甲子園から鳴尾東小学校前までの区間を ノンストップで急行運転していたが、しばらくして現在のように全停留所停車になってしまっている。 武庫川団地に隣接する高須団地への路線新設・延長の要望が住民によって出されているが、開設する動きは、 まだ見られていないようである。武庫川団地中央停留所であれば、鳴尾浜線と合わせて1時間あたり 10本が運転され、結構利用しやすい路線である。運賃は\210均一。 |
鳴尾浜線(JR甲子園口〜阪神甲子園〜鳴尾浜) |
昭和56年に開業した路線。鳴尾浜地区の工業団地への通勤客が主な利用者。鳴尾浜地区では循環運転となる。
開業当時は昼間40分間隔であったが、今は1時間あたり4本が運転するまでに増えている。
JR甲子園口発着の路線は1時間に1本しかないので要注意。運賃は全線\210均一。 |
誠成公倫会線(阪神甲子園〜誠成公倫会館) |
93年に宗教法人、誠成公倫会が西宮市東浜町に新会館をオープンしたのを機会に、会員の輸送のために 開業した路線。利用者はほとんどが誠成公倫会の会員であるが、ごくまれに会館の付近に住む 住民も利用しているようだ。途中停留所はなく、ノンストップで、会館の休館日には運休するという、 完全に誠成公倫会会員専用の臨時扱い路線。運賃は\210均一。 |
北大阪線(野田阪神前〜天神橋筋六丁目) |
阪神バスで唯一、大阪市内のみにある路線。もともとは併用軌道線の北大阪線が廃止されたあとに 代替路線として新設されたのであるが、バス路線開設後の利用者は少ない様子。 運賃は大阪市バスとの調整運賃のため\200均一となっている。 |