伊丹市交通局で「公共車両優先システム」(PTPS)試験を実施
11月23日
新システムで路線バスの運行時間大幅短縮 信号の自動制御によってバスなどを優先的に走らせ、
渋滞や公害の緩和を図る「公共車両優先システム」(PTPS)を実験的に導入していた伊丹市で、
路線バスの運行時間が大幅に短縮されたことが、県警交通規制課のまとめでわかった。
同市や神戸、尼崎市では来年度から本格的に導入する方針で、同課は「バスが時刻通りに走るようになれば、
バス通勤者が増え、交通量全体の減少が渋滞緩和などにつながる」と期待している。
PTPSは、交差点に設置し、バスにも搭載した受発信装置で双方向通信を行い、公共車両の前方の信号機を
青信号が多くなるように変えていくシステム。
実験は、10月11〜17日と、11月4〜10日の計14日間、朝夕のラッシュ時に2時間ずつ実施。
利用客の多い2路線のバス4台を対象に、計3か所の交差点を挟む区間で所要時間などを計った。
その結果、システム導入前は平均4分47秒かかっていた区間が3分24秒(マイナス29%)に、
2分39秒の区間が2分(同25%)になるなど、15〜29%も時間が短縮され、路線全体でも、
12〜5%の効果があった。
来年度から、これら2路線のほか、神戸市バスの3路線、尼崎市バスの2路線でも同システムを導入する方針で、
各市で具体的な作業に入っている。
(以上、読売新聞阪神版の記事より要約)
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